弁護士コラム

休日出勤

今日は土曜日であるが、私は午後から事務所に来て仕事をしている。

近年は、弁護士業界でも、ワーク・ライフ・バランスの意識は高まっているようであり、司法修習生が就職先の事務所を検討する上でも、重視されることも多いという。
私も、しばしば、休日や夜遅い時間まで仕事をするのは大変ではないかと聞かれることがある。

私の個人的な感想であるが、独立して事務所を経営する身としては、仕事時間が増えて、夜間・休日出勤をしても、さほど苦にならない。
営業・仕事の質の両面で努力は必要であるが、今のところ、食いっぱぐれる心配はあまりない。というのが、当地で開業して1年半事務所経営をしてきた感想である。
仕事の量やスケジュールを自分でコントロールできる立場である。(需要があることを前提に)やりがいのある仕事を選り好みしたり、気分が乗らない時期は受任数を控えめにすることも可能である。
そうした状況下で、自発的に夜間・休日出勤をしていても、あまりストレスは感じない。

これに対して、勤務弁護士の立場で、事務所から振られる仕事に追われて、長時間労働を強いられる。これは辛い。
私の忍耐力の欠如の問題かもしれないが、「やらされる仕事」のために、自由な時間を削られるというのは堪える。

要するに、同じ夜間・休日出勤であっても、自営業者の仕事とサラリーマンの残業とは、感覚が違うという話である。

ただし、経営状況はいつ変わるかわからないので、気分が乗っているうちに、営業・仕事の質共に、刷新・向上を図る必要があろう。
「早期独立開業」した部類なので、事務所経営については、また思ったことを記事化する。