弁護士コラム

司法試験合格発表

今日は令和5年司法試験の合格発表があった。

1781人が合格したという(令和4年は1403人)。受験者数は3928人(令和4年は3082人)、短答式試験の合格者は3149人(令和4年は2494人)だという。すなわち、昨年に続き、短答式試験での足切りを免れた者は、2人に1人以上が論文式試験に合格したことになる。
今年は、法科大学院在学中(3年次)の受験が可能になった。法科大学院経由の受験者で、初めて受験資格を得た層は、2023年度の卒業生と2024年度卒業見込みの在学生(の一部)の2学年分になる。そのため、受験者数が増え、合格者数も増やしたのだろう。もっとも、従来、法科大学院2年次(既修1年目)で予備試験に合格して、翌年法科大学院卒業前に司法試験を受ける層(私もこのポジションだった)と、在学中受験の層は重なることや、全ての在学生が在学中受験をするわけではないため、受験者数が2倍近くになるといった極端な増え方はしなかった。
司法試験制度の過渡期の今年の受験生は、競争もさることながら、合格者数がどうなるかが予測できず、落ち着かなかったことであろう。

合格された皆さん、本当におめでとうございます。今日の喜びをこの先ずっと忘れないようにしてください。

法科大学院別合格者数の分析は、後ほど。