弁護士コラム

月1万円の顧問契約

当事務所は、企業と個人の両方の依頼を受けている。割合は個人の方が多いものの、企業の仕事も時々ある。三重県内の中小企業からの依頼である。

紛争を解決するための依頼も多いが、紛争を未然に防ぐ予防法務も重要である。

当事務所は、顧問契約を結んでいる企業で相談ごとが生じた場合には、メールやLINE、電話を使って気軽に相談できる体制と整えている。優先対応もするし、文書作成や交渉、訴訟といった具体的な案件の依頼を受けるときは、弁護士報酬を割安に設定している。

顧問料は、普段の相談のボリューム感や当事務所の作業量をどこまでカバーするかとの兼ね合いなのでケースバイケースであるが、中小企業の場合は、月3万円(+消費税)を1つの目安としている。

もっとも、これまで顧問弁護士を置いておらず、度々トラブルがあるというわけではないが、何かあったときのために気軽に相談できる弁護士がいてほしいというニーズに対応するために、月1万円(+消費税)のエントリープランを用意することにした。

これまでも何社か月1万円のプランで顧問契約をいただいているのであるが、今回オフィシャルに用意することにした。
エントリープランの特徴は次のとおりである。

・法律相談は月に案件1件まで顧問料の範囲でカバーする。同じ案件なら継続相談可能。
・メールやLINE、電話での法律相談が可能。面談が必要な場合には優先対応。
・文書作成や代理交渉、訴訟対応といった業務は別料金であるが、一見さんと比較すると10%程度割安になる。
・相談・依頼業務が増えてきたら、通常プラン変更を相談させていただく。

エントリープランであっても顧問契約をするメリットは、やはりかかりつけの弁護士にいてもらえるという点だろう。
顧問契約がない場合、弁護士に相談したいトラブルが生じた場合、まず弁護士を探さなければならない。問い合わせをしても、弁護士が相談を受けてくれるか、相談を受けてくれても依頼を受けてくれるかはそれぞれの弁護士次第であるし、分野によって得意・不得意もある。トラブルに対応するには、初動が重要であることも多いが、一から弁護士を探しているとやはりロスが生じる。

これに対して、月1万円程度の小さな契約であっても、顧問弁護士がいれば、自社の事業の内容をある程度は把握してくれているし、トラブルが生じたときにすぐに相談できるという安心感もある。

関心を持っていただけた企業の方は、一度お問い合わせください。