カテゴリー: 刑事事件
-
初犯の薬物事件の情状弁護
初犯の薬物事件はやることが少なく、国選弁護の事件の中では楽な部類だという言説に接したことがある。 たしかに、例えば前科のない被告人による覚醒剤自己使用1件の事案であれば、執行猶予付き判決と相場が決まっている。生活を監督す […]
-
浅はかな無罪判決批判 その2
浅はかな無罪判決批判 その1 – 村林法律特許事務所の続きのコラムである。 裁判長だけを批判することについて 無罪判決に反対する署名や訴追請求とやらは、高裁の裁判長を対象として槍玉に挙がっている。刑事の控訴審 […]
-
浅はかな無罪判決批判 その1
ここのところ立て続けに、控訴審で1審有罪判決が破棄され、逆転無罪が言い渡される事例があった。業務上過失致死と強制性交の事件である。 それに対して、インターネット上では、非常識な判断をしたなどと裁判長を批判する意見が散見さ […]
-
558日ぶりの勾留準抗告認容
前回記事(555日ぶりの勾留準抗告認容ならず – 村林法律特許事務所 (murabayashi-ltm.jp))を書いた2日後の夜、別の被疑者国選事件で、勾留に対する準抗告を申し立てたところ、翌日(5月7日) […]
-
555日ぶりの勾留準抗告認容ならず
一昨日、被疑者国選が配点され、ゴールデンウィークの真っ只中、諸々の準備をして、昨夜勾留に対する準抗告の申立てをしたが、今日の昼過ぎに棄却の連絡が来た。 準抗告は、2022年11月25日に勾留延長期間が短縮される一部認容を […]
-
今年は身柄の裁判で結果を出したい
昨年2023年の身柄裁判の結果をまとめてみた。複数勾留の場合の申立ては1件とカウントしており、1回の手続きで1件である。国選受任件数が減ったこともあり、請求・申立数自体思ったほど多くはなかった。 保釈請求に関しては、希望 […]
-
当然の話だが説示されるとありがたい裁量保釈の基礎
師走になると刑事事件が増える印象がある。今の手持ちの国選事件は7件である(うち2件は判決待ち。)。 ちょうど1年前のこの時期であるが、印象に残っている保釈がある。 前科なし・自白事件であるが、事案の性質から、身元引受体制 […]
-
勾留関係準抗告の現状
今日も勾留延長に対する準抗告が棄却された。勾留関係の準抗告は連戦連敗が続いている。 思い返せば、10日の勾留延長決定が7日間に短縮される一部認容決定(津地決令和4年11月25日)を得たのを最後に、1年以上準抗告認容から遠 […]
-
刑事弁護における供託
供託のすすめ 窃盗等の財産犯においては、被害弁償・被害回復が量刑上かなり重視される。犯情か一般情状かでいうと、一般情状に入ると考えられるもの、量刑への影響という点では、犯情に匹敵する。 被害額が100万円を超える場合、前 […]
-
接見禁止準抗告でまた負けた
「…本件の事案の性質・内容(…)、被疑者及び共犯者の供述内容、被疑者と共犯者及び被害者との関係等に照らすと、被疑者が共犯者や関係者と通謀するなどして、犯行の経緯や動機を含む重要な情状事実について、、罪証を隠滅すると疑うに […]