弁護士コラム

交通事故訴訟の共通書式

これまで、交通事故訴訟を提起する際は、東京地裁民事第27部が出している事案の概要・損害額一覧表を別紙添付して、訴状本文をシンプルな記載にとどめる方法で訴状を作成していた。エクセルの操作にある程度慣れていれば、一覧表を用いた方が作成しやすく、見やすいためである。特に、損害論部分で各費目の数字を本文に書き並べると見にくい感じがする(訴状本文は1頁26行で作成するため、費目が多いと頁をまたいでしまう)。

27部の書式であるが、当地の裁判所でも当たり前のように利用していた。

最近、「民事訴訟(交通事件)で使う書式」として、27部だけでなく全国共通書式としてバージョンアップしたものが出された。

民事訴訟(交通事件)で使う書式 | 裁判所

色々と改良されている。例えば、従前の書式で、記入の必要ない費目は、エクセルに慣れている人であれば非表示にするところ、慣れていない人は、行を丸ごと削除してしまい、次回そのデータが使いにくくなったり、エクセルの数式に狂いが出たりすることがあった。また、治療費をどのように記載するかなど、使う人によってバラバラであった(私は、病院ごとに内訳を出していた)。

今度の書式では、使われていない費目を丸ごと非表示にする機能があったり、治療費等集計表にて病院ごと、月ごとの治療費を集計して、基本的書証である自賠責書式の診療報酬明細書と対応してわかりやすくしたりされている。

私は、今年度訴訟提起する事案からは、早速、共通書式を用いることにしている。新しくなる分、慣れるまでは違和感があって時間がかかるかもしれないが、慣れてしまえば旧来よりも便利に感じるであろう。